いつもこのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
世界の少し不思議な隙間や、忘れられた場所の記録を追いかける私の活動に、皆さんが興味を寄せてくれることが、何よりの活動の支えになっています。
本日は皆さんに、少し嬉しい特別なご報告があります。
なんと、これまで記録してきたイメージアーカイブの中から一枚が、ある音楽アーティストの方の目に留まり、彼らが創造する音楽の世界観を表現する「入り口」として使っていただけることになりました。
そのアーティストは「SPIRIT MEMORYS」さん。
新しくリリースされる音楽アルバム『WATER DREAM CORE』のジャケットとして、僕らの観測記録が採用されることになったのです。
それがこちら
事の始まりは数ヶ月前、私の元に届いた一通のメールでした。
そこには、私のtiktokを長く見てくださっていること、そして私が報告している世界の歪みや、そこに漂う独特の雰囲気に深く共感しているということが、静かながらも熱意のある言葉で綴られていました。
「SPIRIT MEMORYS」と名乗るその方は、ご自身の音楽で「曖昧な記憶の風景」や「夢と現実の境界のような空間」を表現しようと試みているそうで、制作中のアルバムのインスピレーションの源が、私のtiktokやこのブログだったと明かしてくれたのです。
その上で「アルバムの顔となるジャケットに、あなたの記録を使用させてほしい」という、大変光栄な申し出をいただきました。表現の場は違えど、同じ世界の深淵を覗き込もうとするその姿勢に共鳴し、喜んで協力させていただくことになりました。
今回採用されたのは、tiktokにて一瞬だけあげた画像でした。
ご存知の方も多いかと思いますが、あの場所は特定の条件が揃った時にのみ観測される、非常に不安定な空間ですね。静寂に包まれたタイル張りの部屋が、いつの間にか、どこからともなく現れた水で満たされている。この水は不思議と温度を感じさせず、ただ静かな波紋だけが存在を伝えてきます。
中央に佇むドア。その向こうには、似ているようでどこか違う風景が続いているように見えます。ドアに貼られた「WELCOME」の紙は、一体誰が、何のために貼ったのか…。私たちを歓迎しているのか、それとも、何か別の意味が込められているのかは、まだ調査が及んでいません。
「SPIRIT MEMORYS」さんは、この一枚の風景から、水底に沈んだ夢の記憶、繰り返される日常のループといったテーマで楽曲を制作されたそうです。静かなアンビエントの中に、ふと混ざるノイズや、水面を思わせる揺らぐようなサウンド。聴く人をあの空間へと誘うような、没入感のある音楽になっているとのこと。アルバムタイトルの『COMPLEX』も、その複雑な世界観を示唆しているのかもしれません。
私の記録が、このような形で新しい世界への扉を開くきっかけになれたことを、とても嬉しく思います。これも日頃から私の活動に注目し、時に貴重な情報を寄せてくれる読者の皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
このジャケットと、そこから流れる音楽が、皆さんにとっての新たなリミナルスペースやドリームコアへの入り口になってくれたら、これほど嬉しいことはありません。
これからも、世界の片隅で静かに息づく、不思議で美しい風景を探求していきますので、どうぞ楽しみにしていてください。
このお話は全てフィクションです。登場人物、団体名などは全て架空のものです。