■ 概要
本事例は、標識「立ち止まるな」を無視した結果、調査員が帰還不能となったケースである。
この記録は、今後の新人調査員への教材として扱う。
■ 状況
調査員 [識別番号削除済] は、地下回廊型の異常空間に単独で進入。
廊下中央に「立ち止まるな」という標識を確認したが、記録のため現地で長時間の停止を実施。
記録映像によれば、標識確認後およそ7分間、同一地点に留まり続けた。
以降の時間記録は乱れ、映像はフレーム落ちや逆再生のような挙動を示し、最終的に調査員の姿は消失。
残されたのは 床に投影された長い影 のみであり、その影も徐々に薄れ、完全に消滅した。
■ 結果
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調査員本人:帰還不能(消息不明)
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装備:回収不可能
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記録映像:一部のみ回収。異常により再生不安定
■ 反省
「規則の意味が不明でも従うこと」
標識は、空間の法則そのものを表している場合がある。
内容が理解不能であっても、調査員が解釈を試みる時間そのものが危険因子となり得る。
今後は、現場における「立ち止まる」「考え込む」といった行為を最小限にし、
規則を確認した時点で即座に従うよう徹底。